賃貸の内見チェックポイント!騙されない内見予約から当日の流れ
賃貸の引越しで部屋探しをしていて外せないのが、内見や内覧と呼ばれるマンションやアパートの下見です。
初めての部屋探しだと、どんな流れで下見を行い、予約や時間や持ち物など気になることも多いです。写真の撮影や壁を叩いたり、当日の内見のチェックするポイントはたくさんあります。
内見の時で引越し後に失敗して後悔をするのを防ぐことができ、とても重要な部分でもあります。しかし、あまり引越し経験が少ない人だと、チェックポイントが分からないことだらけです。
ここでは賃貸の部屋探しでの内見で気になる部分を全て元賃貸の専門家が解説をしています。
不動産会社が教えてくれない、すでに止めた賃貸の営業だからこそ分かる内見についてご紹介。
内見とは
そもそも内見とは内部見学を省略したもので、興味のある物件を実際に下見をすることができることです。
この時に見たことと契約の賃料や管理費などの条件を元に引越しをする部屋の契約をするか決めます。そのため、実際に住むとどうなるのかが、イメージすることができる重要な部分です。
不動産会社側からしたら営業によっては、駄目な部分はあまり見せず、良い部分を持ち上げたりすることもあります。そのため、失敗しない為にはあなたが自身がチェックポイントをあらかじめ決めて、しっかりと確認をすることが重要です。
営業成績の良い人だと、上手く物件の良いところを持ち上げるのとトークで、あまりよくない物件でも契約までつなげてきます。
内見・下見の流れ!手順について
内見の流れとしては以下の手順にそって行われていきます。
最近だとスマホアプリを使った無店舗型の不動産会社で、直接現地待ち合わせで予約をして、部屋の下見ができることもあります。不動産会社が現地待ち合わせをしない理由は記事の最後に紹介しています。
- 部屋探しサイトや不動産会社で見る部屋を予約する
- 不動産会社でいくつかの物件の情報を貰う
- 車もしくは電車で現地へ向かう
- 部屋の内見・下見の開始
- チェックポイントを確認する
- 2部屋から3部屋を同時に下見
- 不動産会社へ戻る
最後の不動産会社へ戻る部分は現地解散をすることもできます。ただ、不動産会社によっては一度お店へ戻って、感想を聞いたりアプローチをしたいので、できるだけお店へ向かうような流れを作ることが多いです。
内見の問い合わせ前ならおとり物件でないか確認
賃貸物件の部屋探しで困るのが、おとり物件や釣り物件です。
すでに不動産会社へ行き、内見の予約をできたのであれば、それは実在する物件なので問題ありません。
しかし、問い合わせ時に「紹介できると言われたのに不動産会社へ行くと契約が決まった」と騙されてしまう人は多いです。
通常の条件より下げて掲載してるので、部屋探しサイトでたくさんの部屋の中から選んだ物件ほど、おとり物件である可能性は高まります。
まだ、問い合わせ前であれば下記方法を使って、おとり物件でないか確認をしておくのがおすすめです。
賃貸の内見時のチェックポイント
賃貸の内見でチェックするポイントは下記の全てを確認をするようにしてください。
チェックをしていないことによって、引越し料金が高くなってしまったり、住んだ後に後悔をすることは多いです。
- 隣の部屋との騒音の状況を確認する
- 引越し時のエレベーターのサイズの確認
- 物件内の通路・扉・部屋の広さの確認
- ベランダの状況!隣の物件との距離や日当たり
- 各部屋のエアコンの確認
- 写真を撮影する
- 賃貸物件周辺の立地の確認
- 駅までの徒歩距離や分数
- コンセントの位置や数
住んだらどんな感じになるのか・引越し時にどうすれば良いのかが、上記のチェックポイントを確認をすることで分かります。
特に騒音の可能性がある部屋などは、契約を取りたい部屋だと内見の時に調べ方を教えてくれないこともありますし、そもそも知らない人もいます。
壁を叩いて騒音の遮音性を確認する
部屋がどれぐらい防音構造になっているのかは、内見時に簡単に調べることができます。
壁を軽く叩いた際に発する音によって隣の部屋の音が聞こえるか調べられます。遮音性がしっかりとしている物件だと、壁が厚くできています。
そのため、軽く叩いたとしても音はほとんど響かないです。
逆に薄い壁だとコンコンと、中が空洞になっている音がしてきます。音が響く部屋だと隣室の生活音が聞こえてくる可能性があります。
この時に叩くのは隣室との壁なので間違えないようにしてください。部屋の室内の廊下との壁だと当然薄いので、音が響いてきます。
隣人の生活時間やどんな人が住んでいるかが気になる人もいますが、この点は不動産会社も教えられないですし、そもそも知らないです。大家が一緒に住んでいるアパートだと教えてくれる人もいますが、あなたが住んだ時に他の人にも教えていることにもなります。
エレベーターのサイズを大型の荷物が乗るか確認
賃貸物件の内見時に忘れやすいのが、エレベータのサイズの確認です。
この部分を忘れてしまうと、引越し業者へ依頼時に困りますし、階段で運ぶと人数が必要なので、少し高くなることもあります。2人暮らし以上のファミリー用の大型の家具やベッドは階段やエレベータでも運べないこともあります。
もしも廊下から荷物が運べない場合は、クレーン車を利用してベランダから運び入れます。そのため、費用が5万円近く上乗せになることもあります。
エレベーターの扉の広さ・中の空間の広さ・高さをチェックするようにしましょう。また、荷物が乗らなそうであれば、非常用階段の広さをチェックするようにしてください。
特にレンタカーを利用して自分で引越す場合は作業の大変さに大きく関係します。
物件内の廊下・扉・部屋の広さの確認
エレベーターと同様に物件内の廊下・扉・部屋の広さの3点を、家具や家電が入るか確認するようにしてください。
特にチェックポイントと大事なのが部屋の広さの部分です。
今住んでいる部屋が6畳だからと言って、新しく住む6畳の部屋と広さが同じな訳ではありません。
壁の厚みや柱の位置によって、部屋の広さやサイズは物件によって変わってきます。
そのため、ベッドが入らなかったり置けないような失敗をしてしまう人は多いです。
また、この時にできるだけ実際の大型の家具や家電の配置を確認するようにしましょう。ある程度の部屋の使い方を決めておくことで、引越し時にどこに荷物を運んでもらえるかを指定しやすくなります。
引越し後の荷物の整理が必要な部屋にあると手間がかからず簡単です。
ベランダの隣のマンションやアパートの物件との距離
部屋の内見をしなければ図面では分からないのが、ベランダの状況です。
賃貸物件によってはベランダを開けると、目の前が隣のマンションの部屋だったりすることもあります。また、隣の物件の壁があって、日の光が全く入らないこともあります。
厚めのカーテンを閉めていなければ、常に目の前の物件から部屋の中が見えてしまうことも多いです。
特に女性の一人暮らしだと大事なポイントでもあるのですが、性別に関係なく部屋の中が丸見えになっているのは、だれしもが嫌なことです。
ベランダの日当たりや隣の物件との距離は下見をしないとチェックできない部分です。
各部屋のエアコンの確認
エアコンがどの部屋と、何台付いているのかをチェックしてください。。
もしも工事してエアコンを増設することになるのなら大家に設置して良いかの確認をしなければなりません。人によっては壁に穴を開けられるのは困ると断られることもあります。
住んでから設置できないとなると暑い部屋で過ごさなければなりません。事前に内見の際にチェックしておくことで賃貸の営業マンに聞いてもらうことで、エアコンを設置できない状況を防ぐことができます。
ベランダがせまくて設置ができなかったり、一人暮らしだと1部屋で廊下に設置をできないこともあります。
写真を撮影する
一度、内見をした後にも気になってくることが生じる可能性があります。できれば下見の際に写真を撮っておくことにしましょう。写真を撮影しておくことで色々なところで役立ちます。
入居する前から部屋の家具の配置を決めることができます。事前に家具などの配置を決めておくことで引越し業者に直接その部屋に必要な荷物を入れてもらうことができるので手間を省くことができます。
内見する物件が2件・3件とあると、どのマンションがどの部屋だったのか頭の中でこんがらがってしまうことも多いです。写真さえあれば、順番に撮影されているので簡単に判別することができますし、より正確な部屋を見ることができます。
部屋の写真を撮影する際には、できれば部屋に入る前に一枚図面を撮影しておくと良いです。図面からはじまり部屋の写真が順番に入っていくので、どの建物の写真か判別しやすいです。
賃貸物件周辺の立地の確認
マンションの下見だけでなく、近隣の立地を確認しておくのも忘れてはいけません。大抵のことはグーグルマップなどの地図を見れば載っているので調べることはできます。
しかし、閉店をしてしまうお店も多いので、実際に住んだらスーパーが無いこともあります。
スーパーが近いと思ったら別のお店になっていたなんてケースは非常に多いです。コンビニも同様のことが言えます。
近くにどんなお店があるか知りたい人は5分、10分程度の時間を貰って散歩をしておいた方が良いです。特に男性の一人暮らしで、自炊せずに外食ばかりする人は飲食店があるかの確認もしておきましょう。
駅までの徒歩距離や分数
駅までの徒歩距離は実際に住んだ時に大きくかかわってくる部分です。
図面に記載されている徒歩の分数は、実際に人が歩いた訳ではなく、あらかじめ決められている距離によって記載をしています。そのため、実際に歩くと分数は変わってきます。
駅からの直線距離で算出をしているので、まっすぐ行ける物件だと図面より近くて早いこともあります。ただ、多くは間に建物があって曲がったりをくりかえします。
徒歩距離について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
コンセントやインターネット回線の位置や数
コンセントやインターネット回線の位置や数はチェックするようにしてください。
部屋によってはコンセントの挿し口が2つしかないこともあります。そのため、足りなかったりすることもありますし、事前に確認することで、大型家電の引越し業者に置いて貰う場所も決めることができます。
せっかく引越し業者に依頼しているのに、整理をしていて荷物の移動を自分で繰り返して、大変なことになる人も多いです。
また、インターネットは無線ではなく有線を使用しているのなら、コードを伸ばさなければならないので、位置をチェックするようにしましょう。
内見予約前のポイント
内見や下見の予約がこれからって人が気になるポイントについて解説していきます。
- 内見の回数や1日の件数
- 内見ができない物件もある
- 内見の時間帯
- 内見当日の持ち物や服装
不動産会社へ内見の予約をする前に、事前に引越しをすることを想定するようにしておきます。実際の物件の下見で運び入れる荷物の位置をある程度決めておくことで、引越し業者に所定の位置に荷物を置いてもらえるので楽です。
内見予約前に気になる点を全て解消
1日何件の部屋を内見できる
1日に内見できる部屋の件数に関しては、不動産会社や担当による部分が多いです。また、時間帯によって変わってきます。
探している条件の部屋に似ているの物件が周辺に何件あるかにもよって変わってきます。
内見の件数は1件から多くても3件ぐらいとなるのが一般的です。また、あなた自身が何件の部屋を見たいのかにもよって変わってきます。
賃貸の内見の件数や1日にできる回数について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
内見・下見ができない物件
人によっては忙しくて内見ができないこともあります。また、下見したいのに内見ができない物件も存在しています。
内見の予約ができない部屋の条件としては、内装工事中または建設中の部屋です。
後は悪質だと柱の位置が悪くて見るとせまく感じたりするなどの悪条件があり、内見ができないと嘘を言う会社もあります。
内見ができない人や見れないと言われた人は下記をご覧ください。
内見の時間帯
基本的に内見の時間はどこをチェックするのかによって、朝が良いのか夜が良いのか変わってきます。
下見の時間は不動産会社への予約の時に何時頃これるか聞かれるはずです。
昼の方が良いや夜の方が良いと言う人もいますが、間取りや日当たりを確認する為に明るい時間が良いです。
ただ、女性の一人暮らしで駅からの距離が遠いなら、夜道に街灯があるか確認をしましょう。
内見当日の持ち物や服装
内見の当日の持ち物や服装は決まりはありません。普段着でする人もいますし、何も持ってこない人もいます。
基本的には服装は動きやすいのを選び、汚れても良い靴下を選ぶのが無難です。
ただ、メジャーなど持っていった方がいい物もあったりします。人によっては持って行った方が良い物があります。
失敗しない為にもきちんと下見をしたいって人は下記をご覧ください。
内見後に気になるポイント
内見後にも気になるポイントはいくつか出てくることが多いです。
何か疑問があればその場で担当の営業に聞くのが良いですが、信用できないこともあるはずです。
- 部屋が下水臭い
- 同じ畳数でも部屋の広さが違う
特別図面に記載されていた内容と違う場合であれば大家や管理会社に問い合わせをしてくれます。
内見を終えた後に気になりやすいポイントとして、代表的なのをいくつか紹介します。
担当に聞いたけど信じて良い物かと思った方は、下記で本当か確認をしておくことをおすすめします。
内見を終えた後の契約前のポイント
部屋が下水臭い
部屋の中が下水臭いケースは非常に多いです。この悪臭の原因となるのは水道管内の水が蒸発してしまってるのが理由です。
賃貸物件は入居者が退去をしたら、壁紙の交換など原状回復を行います。そのため、長期間水を出していないなどのことがあります。
排水管の中は水を流すことで、下水の臭いを防いでいるので、ここが蒸発をしているのが原因です。
同じ畳数でも部屋の広さが違う
賃貸物件の内見をしたら同じ畳数なのに部屋の広さが違うと思うことがあります。
特に洋室の部屋で、分譲賃貸やマンションの下見で、感じることが多いです。
図面に畳数は記載されたりしますが、これは本当に畳を入れることができる数ではありません。
賃貸物件を内見して部屋の広さが違うと感じた方は下記で理由を解説しているのでご覧ください。
賃貸の内見・下見のQ&A
賃貸の内検や下見に関する部分で、気になる人が多い点をQ&A形式で紹介しています。
内見の予約はいつからした方が良い?
内見の予約は引越しをするのを決めた2か月から3ヶ月前頃から行った方が良いです。
マンションやアパートの下見をしても、何件か見てみたいと思う人も多いです。
また、部屋探しサイトからだとおとり物件であったり、すでに入居者が決まってることもあります。
入居する部屋が決まった後には契約を行い、引越し業者の手配もしなければなりません。
特に引越し業者の手配は当日までの期日が短いほど、高くなってしまいやすいです。
引越し料金は交渉次第でもあるので、割引がされずに倍の値段になることもあります。
部屋探しは2か月前から3ヶ月前ぐらいの早めの行動をすることで、いい条件の部屋や価格を安くすることができます。
一人で下見をする際のポイントはある?
一人で内見となると不動産会社の担当と2人で行動をすることになります。
そのため、その場の空気を持たせるために部屋を見ながら会話もするので、ついついチェックポイントを忘れがちです。特に遠慮をしていると聞きたいけど聞けなかったなんてこともあります。
一人で下見をするからと言って、不動産会社の人を気にしすぎる必要はありません。
次の物件へ行きましょうなんて話になっても、気になる部分は全部チェックするようにしましょう。
賃貸の内見はお金や料金がかかるのか?
内見予約は基本的にお金の部分の料金がかかることはありません。
物件の位置によっては車ではなく、電車で移動となりますが、その時の交通費程度ぐらいです。
ただ、部屋探しをしていない人や気に入ってもあきらかに契約はしなくて中が見たいって人はいます。
そういった空気を感じ取って断る理由として、料金がかかるって話をすることはあります。
不動産会社も仕事で行っており、移動する交通費や時間も使うことになります。
あくまで契約をする可能性があるから一緒に内覧をする訳で、部屋が見たいってだけだと断ります。
内見をしたら契約までしないといけないの?
内見したら契約しないといけないかもと心配になることもあります。
それが理由で予約しようか考えることもありますが、そんなことはありません。
賃貸の部屋の内見はあくまで下見であり、その部屋に決めなければいけない訳ではありません。
その場で契約するのではなく別の物件をその後に探す人も多いです。
実際の部屋を見ることで、より希望する条件がはっきりと明確になることもあります。
ただ、一部の会社に内見をしたら契約をせまられた経験をしている人もいます。
適切な断わり方や内見しても契約しなくていい理由を知りたい方は
内見について元専門家からのアドバイス
賃貸物件の内見をして、部屋が気にいれば審査をして契約の話になっていきます。
しかし、内見をしてみても気になる箇所がでてきたりするものです。
少しでも疑問に思ったことは、確認をしておくのをおすすめします。
賃貸アパートやマンションに実際に住んでから、なんらかしらの理由で後悔して短期で引越しを検討をする人もいます。
ただ、賃貸の契約時の初期費用は安くはありませんし、引越し費用や手間もかかってしまいます。
そのため、気になることを放置せずに、きちんと納得できる状態で部屋を決めるのがおすすめです。
下見をしたらその部屋を契約しなければならない訳ではありません。
気になったポイントを担当に伝えて、別の部屋をまた探す人も多いです。
内見をしても気に入った部屋を見つけられなかった人は下記の方法を参考にしてください。