賃貸物件を内見しないで契約を決める!下見できない部屋の嘘を見抜く方法

賃貸物件は内見をしないで契約を決めなければいけないと、不動産会社に言われたなんてことはありませんか?

実際、賃貸の部屋は内見ができない状態の物件があるのも事実ではあります。
ただ、本来は下見ができるのに人気があるからと理由を付けて、今は見れないと嘘を付いてることもあります。

私自身が元賃貸の不動産業界で働いていましたが、おとり物件をはじめ様々な罠が潜んでいる業界でもあります。

この記事では本当に内見ができない部屋なのかが見破れるようになっています。
また、本当に下見ができない物件の時に契約すべきか、すでに止めた不動産会社の元専門家での視点でのアドバイスを紹介しています。

目次

賃貸で内見しないで契約しなければならない部屋

内装工事中の部屋

賃貸で本当に内見しないで契約しなければならない部屋は3種類あります。

まずはどんな部屋が下見なしで契約しなければいけないか紹介しますが、これを言われたからと信じるのはおすすめしません。

  • 入居者がまだ住んでいる
  • リフォームの最中
  • 内装工事中の部屋

このどれかに当てはまるケースは基本的に内見をさせて貰うことができません。

入居者からしたらリフォームなどの工事中でも良いから、見たいと思うものですが基本的に業者が嫌がります。
怪我などがあり全く部屋に関係ない業者の責任にもなりかねないので、どんなに頼んでも見れないです。

内見できない部屋が増える時期

部屋探し業界には繁忙期と閑散期があります。
繁忙期に当たるのが12月から3月ごろまでの新生活に向けた準備時期です。

この時期に関しては内見できない部屋が増えてきます。

毎日のようにたくさんの就職・転勤・入学などを理由に引越しがあり、賃貸の部屋の契約者も増えます。
ほとんどの人が4月1日を目途に引越しの準備を始めるので、入居者が退去する前に次の入居者が決まっていきます。

他の閑散期であれば入れ帰りが繁忙期に比べて少ないので、「掘り出し物件」のような好条件の部屋でなければ、下見ができる余裕がある部屋が多いです。

内見できるのに嘘を付く理由

悪質な不動産会社

本来は下見をできるのに不動産会社側が内見できないと嘘を付いてることもあります。
その理由としては下記の5点のいづれかです。

  • 柱の位置で部屋が使いづらい
  • 壁が厚く部屋がせまい
  • 天井が低くて圧迫感がある
  • 案内しても契約まで繋がらなそう
  • おとり物件を断る理由

部屋を実際に内見すると悪い部分が目立ってしまうのが、嘘を付く理由となっています。

素人では図面から読み取れない部分のデメリット

主に嘘を付く理由として多いのが、図面からは分からないデメリットがある時です。

天井が低いと部屋はせまく感じ、圧迫感もあります。
また、畳数は実際の部屋の広さではないことは、業界の人間でないと知らないことが多いです。

不動産業界の人は部屋の広さを専有面積で考慮します。

賃貸の部屋の畳数は実際の枚数ではなく、柱を考慮せずに隣室との壁の中心からの広さから、基準値を元に計算をしています。ようするに柱や隣室との壁の半分の位置からの数字も含まれています。

図面だけでは実際の部屋の広さは分かりません。

実際、壁が厚いのは防音効果が高い証拠でもあるのでメリットもあるのですが、部屋の広さを重視する人だとせまければ契約になりません。

部屋の広さを気にする人は下記で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。

契約できない物件の断る理由として使う

部屋探しサイトでは契約できない物件をおとり物件として掲載されることがあります。
しかし、これで呼び込んだ客は来客後に何かしらの理由を付けて、別の部屋を契約させなければなりません。

そのため、断る理由として内見ができない部屋なんですと言うことがあります。

ほぼ全ての人は部屋の内見ができなければためらいますし、他の部屋をあきらめて探す人も多いです。
来店後に契約者が決まったはありがちな嘘はばれてはいるので、下見ができないことを嘘として使うことがあります。

但し、このおとり物件の場合であれば、他の物件をおすすめしていくので、嘘かどうかを見破るのは簡単です。

本当に内見ができない部屋か嘘を見破る方法

本当に内見ができない部屋かは図面に記載されてる情報から分かります。
図面に記載されてる下記の2点を確認してください。

  1. 現況
  2. 入居日

これは部屋に今人が住んでいるのかや、いつから入居できるかが書かれている部分です。
図面にこのどちらかひとつは明記されていることがほとんどです。

現況が空室となっていたり、入居日が即日になっているのであれば、内見できる部屋をできないと嘘を付いてる可能性が高いです。

すぐに入居することができたり、誰も住んでいないのですから、大家は興味を持った人に下見をして貰い、契約をして欲しいはずです。

嘘でも電話をかけたふり(空電話)をする

質問掲示板を見ると電話で実際に問い合わせていたなんて見ることもあります。
しかし、だからと言ってそれが信用ができるかは分かりません。

賃貸の不動産会社だけではないですが、営業業界には空電話と呼ばれるテクニックがあります。

お客さんの目の前で電話をかける不利をすれば、信ぴょう性はますことになります。

そのため、あえて電話番号を押す不利をしたり、自分の自宅や携帯電話にかけて、管理会社に問い合わせをしてる不利の可能性もあります。

目の前で電話をしていたからと信じるのではなく、部屋の状況がどうなってるのかを図面で確認をするのがおすすめです。

内見・下見ををしないで契約する人はいる?

内見や下見をしないで契約を決める人が多いか気になる人もいるかと思います。

実際、部屋を見ずに賃貸アパートやマンションを決めていく人はいます。

  1. 図面である程度の情報は分かる
  2. 大きく相場を外れる賃貸物件はない
  3. そのエリア限定で部屋を探している
  4. 近くに住んでてその建物について知ってる

こういった理由などから、賃貸物件を内見なしで契約をする人はいます。
ただ、できるのにあえてしないって人はほとんどおらず、見れないからどうしようもないって人が大半です。

人気の物件で内見できないで決まるは本当?

賃貸の不動産会社に人気の物件なので内見できないで決まるといわれることもあります。

実際の所、内見できないで部屋は決まるのは本当ですが、営業トークであることが多いです。
賃貸物件は基本的に相場からかけはなれることはありません。

「フリーレント」が付いたり、敷金や礼金が減る程度であり、家賃が数万円安いなんてことは考えられないです。
そのため、人気かはエリアや家賃などの条件で、どれだけ需要があるかで決まります。

学校が近くにあればファミリーには人気がありますし、繁華街の駅近で6.7万円ぐらいであれば、ひとり暮らしの若者に人気があります。

特別その部屋が人気と言うよりは、そのエリアや条件などで人気が決まるが正解かなと思います。

内見できない部屋の契約について元専門家からアドバイス

部屋探しの元専門家からのアドバイス

下見できないのが不動産会社の嘘であったなら他を探せば良いですが、困るのは本当に内見ができない物件だった時です。

この時の判断は下記の3点を考慮するのがおすすめです。

  1. どれだけの物件情報があるのか
  2. 引越しなければならない期日
  3. 部屋探ししてる時期

基本的には部屋の内見をしてから契約するのがおすすめではあります。

但し、賃貸は大きく相場がずれる訳ではないので、興味を持った物件は上記の3点次第で、下見せずに契約をするか決めるのがおすすめです。

気になる物件の写真や情報がどこまであるか

まず最初に考慮すべきは、興味を持った物件の情報がどこまでわかっているかです。
基本的には建物の外観・近隣情報・駅までの距離は内見できなくても、自分で下見をすることができます。

その他に中が見れないなら大事な情報は部屋の写真があるかです。

この記事でも紹介をしているように、図面には柱が掲載されていないこともありますし。実際の部屋の広さは畳数では判断をすることができません。

最低限は写真を見て部屋の中がある程度イメージができるような状態になってるのがおすすめです。

写真では正確な広さや天井の高さは撮り方によって変わってしまいますが、なんとなくは分かりますし柱があるかも分かります。

住んでみたら柱があって狭かったり邪魔なこともあるので、最低限は部屋の写真がないと後悔をする可能性が高くなります。

引越ししなければならない期日

引越しをしなければならない期日が決まっているはずです。

更新日・転勤・就職・入学・上京と理由は様々ですが、引越しの期限が1ヶ月もないのであれば、内見なしを考慮するのをおすすめします。

部屋を契約した後には引越し業者の手配と多少の荷物の整理をしなければなりません。
そのため、1ヶ月以内であれば早く部屋を決めないと2重家賃などの問題もでてきます。

一方でまだ余裕があるのなら時期次第では他の部屋を検討するのをおすすめします。
賃貸は相場から大きく外れることはないので、内見できて似たような物件を見つけることができる可能性が高いです。

部屋探しをしている時期

部屋探しをしている時期が繁忙期(12月から3月)であれば、内見せずに契約をするのを考慮するのをおすすめします。

特に2月ぐらいは3月末には引越しを完了しないといけない人も多いので、内見できない部屋もすぐ決まっていきます。
一方で他の時期であれば、興味を持った物件がすぐに決まる可能性は低くなります。

特別、「フリーレント」や「敷金礼金ゼロ」で掘り出し物件であれば別ですが、同じくその部屋に興味を持った人は内見したいと思ってるはずです。

そのため、中が見れないならとあきらめる人も多いので、すぐに決まらないので待っていれば下見ができるようになることもあります。

最終判断はどこまでその物件に興味があるか

不動産会社へ行った後はこの物件は、本当に良いと担当の営業力次第では思ってしまいます。
本当にすごい営業は自分が決めたいと思う物件を契約させていきます。

そのため、数日時間を空けてから内見できない物件に、どこまで本当に興味があるか検討をするのがおすすめです。

探してる条件にピッタリで、「この物件!」と思うこともあります。
実際、私が今住んでいる部屋もそれが理由で引越しをしています。

相場から必ずしもづれることはありませんが、「立地・エリア・家賃・敷金・礼金・広さ」など全てを考慮すると、条件が完全にピッタリの物件は少なくなってきます。

そのため、数日時間を空けて写真を見れた上で、この物件がどうしても気になるのであれば、その部屋を内見なしで契約をして見るのはどうでしょうか?

多少のリスクはあるものの、そういった感覚で決めた部屋は個人的には、住んでみたら多少嫌なことがあっても良かったと思えるものです。

おとり物件の無い部屋探しサイト

イエッティ

賃貸物件の空室を問い合わせしたにも関わらず、実際は存在しないおとり物件であることも非常に多いです。

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